いまさらながらのクッキー修行

ひらきなおるわけではないけど、

クッキー班ではたらくようになってから2年がたつのに、

わたしはいまでもひとりではクッキーをつくれません。

クッキー班の仕事として、いつもやっているのは、

コロコロクッキーをまるめたり、

型おしクッキーをつくるとき、板をおしたりで、

肝心の生地づくりとか、やきあげたクッキーのしあげ部分は、

ぜんぶ相棒の久保田さんにたよってきました。

その結果として、いつまでたってもクッキーがやけない、

わたしのような職員ができあがったのです。


さすがにこのままではよくないので、

今週から、なんちゃって パテシエ修行にとりくんでいます。

まず、やきあがったクッキーを袋づめする準備として、

粉糖をまぶす仕事をおしえてもらいました。

説明をきくのと、じっさいに自分でやってみるのとでは、

どんな仕事であれおおきな差があります。

イチゴクッキーと、抹茶クッキーは、

粉糖だけでなく、ほかの材料もくわえるため、

わたしの頭はいっきょに混乱していきます。


今年度がおわるまで、あと2週間。

べつに卒業検定があるわけではないけど、

なんとかひとりでもクッキーをつくれる職員として、

おおきくはばたきたいなと、

いまさらながら なれのはて職員はのぞむのでした。

(吉田 淳)