あたらしいノアをご紹介します

あたらしいノアをご紹介します。

これまでずっとクッキー班の顔だったプレサージュが、

18万キロはしったあと、

とうとうこわれてしまいました。

およそ1ヶ月のあいだ べつの車でしのぎ、

きょねんのくれに新車のノアがはいりました。

プレサージュのあとがまということで、

クッキー班でもこのノアをつかわせてもらっています。

のってみると、なかなか味のある車で、

ひとことでいえば、

よけいなお世話的な機能をできるだけとりのぞき、

21世紀の精神でつくった昭和な車です

(ぜんぜんひとことじゃない)。


リアミラーがなく、バックするときは

運転手のうでまえがためされます。

カーナビがついておらず、

したがってバックモニターもありません。

アイドリングストップはついてるけど、

ブレーキをあさくふんでいれば、無視できる。

はしるのに特化したはたらきもの。

まるで畑で活躍するトラクターみたいです。

なによりも、プレサージュでなやまされた

静電気をぜんぜんよせつけないのがありがたい。

助手席にリュックをおいても、

人間がのっているとかんちがいしたりしません。

気密性が非情にたかく、すこしぐらいちからをこめて

ハッチバックをしめても、半ドアのままとパネルに表示され、

しばしば警戒音をききながらの運転になります。


ひとや車にぶつかりそうになったら、

急ブレーキがかかってとまります(とまるはず)。

スピードもタコメーターも、

アナログなメーターによってしめされます。

デジタルな表示はほんのわずかで、

運転手に余計なプレッシャーをあたえません。

新車だけど、まるで昭和の車。

いや、これは逆かもしれません。

昭和の精神でつくった21世紀の車、がただしいかも。

いずれにしても、アナログずきなわたしにふさわしく、

たのもしい相棒の登場をよろこんでいます。

(吉田 淳)