インスタばえする(かもしれない)200円クッキーが好評です

クッキー班では、すこしまえから

10個いり200円のクッキーをラインナップにくわえています。

行事やイベントむけの 目をひくセットではないし、

金額的には、すこしもお得ではない200円のクッキーが、

なぜか、予想外によくうれています。

これまであつかってきたのは、

ほとんどの種類が5個いり100円の袋いりクッキーで、

ずっとそれがあたりまえだとおもっていました。

100円のクッキーがあるのに、どうしてわざわざ

200円のクッキーをお客さんはもとめるのでしょう。

自分たちでつくっておいて、なぜうれるのか、

不思議がるのもへんなはなしだけど、

販売さきから好評をつたえられると、

そんなにうれる理由がしりたくなりました。

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ひとつには、かわいらしいパッケージが

お客さんの気もちをとらえているようです。

どうせお腹におさまるクッキーとはいえ、

みばえのする容器にもりつけるのは すごくだいじです。

かわいければ、ささやかなプレゼントとして

ひとにあげやすいし、

すてきな商品を手もとにおきたいのは、

いつの時代においても、おおくのひとのねがいです。


もうひとつの理由として、10個いり200円という設定が、

あんがいお客さんの心理をたくみにくすぐって、

あたらしいニーズをうみだしているような気がします。

これまで、5個いり100円のクッキーが、

いちばんかいやすいかとおもいこんでいたけど、

お客さんによっては、10個いり200円のほうが

まとまりがあって、手にしやすいのかもしれません。

となりの机にすわる同僚にすすめやすいし、

もしその同僚が、気になる存在なら、

さりげなくおやつをシェアすれば、

なかよくなるチャンスとしていかせます。

5個いり100円のクッキーは、

自分ひとりでたべるにはちょうどいいけど、

となりのひとが、手をのばしてつまむには、

あまりにも個人の所有物すぎます。

当然、あたらしいつながりが ひろがる可能性はひくい。


よく、ニッチ商品とかいって、

他社製品が存在しないすきまをねらえというけど、

200円のクッキーは、ドンピシャで

人間関係のすきまをうめる商品であり、

この下には、無尽蔵にひろがる

ゆたかな鉱脈がうまっているのかもしれません。

まさにSNS時代むけのおやつとして、

あたらしい関係づくりにピッタリなのが、

10個いり200円クッキーだったのです。

ひとりでクッキーをつまむより、

なんにんかでシェアするほうがたのしいと、

10個いり200円のセットはおしえてくれます。

最前線の兵隊さんがたべるCレーションじゃないんだから、

ギリギリのコンパクトないれものよりも、

200円クッキーのほうが ゆったりと味わえます。

100円のクッキーをSNSにながそうとはおもわないけど、

200円のセットなら、インスタグラムにつかえる。

100円のクッキーでは、かんがえもしなかった

ひととつながるたのしさを、

200円のセットは とても自然なかたちで

もたらしてくれるのかもしれません。

(吉田 淳)