コロコロクッキー

クッキー工房のくぼたです。

いきなりですが、コロコロクッキーはただ丸めればよいものではなく、いかに丸くツルンとできるかが、焼き上がりに影響してきます。

5グラムの柔らかめの生地は、ちょっと強く転がすとグニャっとなってしまう、なかなか簡単そうで扱いがむずかしい生地なのです。

ちょっと面白いのは、利用者さんが丸めて並べられた生地を見ると、利用者さんのその日の調子がなんとなく分かること。

一人の利用者さんは、調子のいい時は職員の仕上げがいらないほどの丸さをすごいスピードで作っていかれます。しかし、いつもより何かにこだわっておられる時には、スピードが落ち、ちょっと形がいびつだったり、生地がボロボロと落ちたりします。

また、別の利用者さんは、いくらおしゃべりをしていても調子が良ければすばらしい形にまるめられます。しかしこれまた、何かに引っかかっていたりすると、丸めることさえされません。そんな時は今日は調子が悪いのかな?何かあったかな?…と無理に声をかけたりせず様子を見ることも。

このようにひとつのバロメーターとして見ています。

先日、養護学校から実習生さんが来られました。

はじめてのコロコロクッキーは、ちょうどよい力加減で上手に丸めておられました。

自分で作ったお土産のクッキーを手に帰られる時のうれしそうな表情が忘れられません。