ある日のSさん

 

先日、カフェこだまで働くSさんに

その日のメインメニューであるシューマイの皮を

包んでもらっていました。

 

 

Sさんは、とても器用で丁寧に皮を包まれます。

「きっと私より上手い…」と私が見とれていると

Sさんがある職員の行動をじーっと見つめているのに気づきました。

その職員さんとは、揚げの準備をしている調理の方。

Sさんはどうやら、包むだけではなく

揚げる作業もしていみたいようで

「揚げてみますか?」と聞くと「揚げる」と

すぐさま菜箸を持ち、コンロの前へΣ(・ω・ノ)ノ!

 

 

口元をニコニコさせながら

慣れた手つきでシュウマイを揚げていきます。

自分で頃合いを見ながら、油の中でひっくり返したり

「揚げ頃だ」と思うとチラッとこちらに視線を送り

網を渡すとすかさずサッとお皿へうつし…

外はカリカリ中はジューシーな

とっても美味しそうなシュウマイができてました!

 

 

「Sさんすごい!」職員一同が声をかけ

なんだか誇らしげなSさんでした。

 

 

「火の回りは危ないかな」「油は怖いかな」と

勝手に思い込んでしまって

どうしてもコンロの前は職員が占領してました。

でも、Sさんが自分の意志を伝えてくださったことで

職員の視野も広がったように思います。

 

 

これからも、本人の興味があることや

やってみたい気持ち

もし言葉にしにくくても

目線や行動から伝わるものがたくさんあります。

そういった姿を見逃さず楽しく生き生きと働ける場にしていきたいです(^^)